怖い雨漏り
特に一戸建て住宅の場合、最も注意をしないといけないのが、雨漏りです。家は日光などによる紫外線だけではなく、雨や風から守ってくれる大切な存在ですが、長く住み続けると、当然経年劣化をしてしまいます。そのきっかけになることが多いのが、雨漏りです。雨漏りは放置してしまうと、家に大きな被害を与えてしまいます。これは、人間が例えば風邪を引いてしまって、薬も飲まずに身体を休めないと、状態がますます悪化してしまうのと同じで、家も雨漏りを簡単に考えていると、家がどんどん傷んでしまいます。
では実際に雨漏りを放置してしまうとどのような状態になってしまうのかというと、
・シミの発生
・カビの発生
・木材の腐食
・シロアリの発生
・鉄骨のサビ
・漏電による火災の発生
などがおきてしまって、こういう状態になると、家の資産価値が低下してしまいます。そのため雨漏りが起きてしまった場合には、雨漏り対策をしっかりする必要があります。
雨漏りの正式な機関がなかったという現実
このように家にとってはとても怖い雨漏りなのですが、ここで問題なのが、これだけ重要な雨漏りに対して、それをしっかり研究して雨漏りをどのように修理をしていくのかという正式な機関が存在しないということです。もちろん、雨漏りに関しては、インターネットで調べれば自分でやることも可能ですが、こちらは当然一般人が行う作業になりますので、どういうことが原因で雨漏りが発生しているのかということを究明するというのは非常に難しいところです。また、大工さんや住宅メーカー、リフォーム会社なども当然雨漏り対策をしてくれますけれども、それぞれの技術がまちまちであるために、わざとではなくても雨漏りの原因を明確に見つけ出さないまま、工事をしてしまっているということが、実際にあります。そういう状況ですから、雨漏り工事をしたけれども、時間が少し経過したら、また雨漏りをしてしまったということはよくあることで、これがクレームに発展することもしばしばでした。
雨漏り対策のため出来上がった雨漏り診断士
そんな状況で正確な雨漏りの原因特定や適正な修理が行われるように組織されたのが雨漏り診断士協会です。雨漏り診断士協会では、真剣に雨漏りに取り組む意欲がある人達のために調査研究や教育研修を行っている他、講習会なども実施しています。また、一定の技能水準に達した人を「雨漏り診断士」として登録・認定することで、技術者の雨漏り診断能力の向上を目指しているのです。
一方で建物の施工に関しては日々進化していることもあり、材料だけではなく、デザインや機能なども多様化しているため、雨漏りの原因も多様化しているというのが現実です。したがって、従来のように経験や工事の対応などによって蓄積してきたノウハウだけでは、今の雨漏りに対応することが出来なくなってきたということも現実的です。そのため、雨漏り診断士のように経験だけではなく、学術的にあるいは理論的にどのようにして雨漏りが起きているのかということを学んで、雨漏り対策をしていく必要があります。
雨漏り診断士の問題点
ところが、雨漏り診断士についても問題があります。というのは、雨漏り診断士と言う資格は国家資格ではなく民間資格であるため、実務や経験がなくても受験することが出来るからです。つまり、雨漏りに対する工事経験がない人でも、雨漏り診断士の資格を取得するということは可能だということです。したがって、このリフォーム会社が雨漏り診断士がいるから安心だ!というのは早急的と言わざるを得ません。
雨漏りの修理をお願いするには
では、実際に雨漏りになった場合にどうしたら良いのかということですが、こちらは工事経験も豊富であり、かつ、雨漏り診断士の資格を有している工事会社を選ぶようにしましょう。この状態であれば、経験もあり、理論的にも雨漏りのことを理解しているので、安心して雨漏り対策をお願いすることが出来ます。